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RAT Historyミシガン州カラマズーにあるProCo Sound社の工場の、まるで洞窟のような地下施設で生まれた「RAT」は”アンダーグラウンドの音”を具現化する運命にありました。手作りのプロトタイプRATからはじまり、今では世界でもっとも広く使われ、最もレコーディングに使用されるディストーションペダルへと進化しました。 RATの進化の過程を知るには、下のRATファミリーの変遷を時系列に並べた解説を見ていただければ解りやすいと思います。個々のRATペダルがいつ作られたかをその製造番号から導き出すことは出来ません。以下を参考にしてお手持ちのRATがいつの時代の頃の物なのかを推測して頂くしかありません。 |
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“Bud Box” RAT 1978大量生産する予定のなかった初期のRATペダルは、手作りの何の変哲もないエフェクターでした。全ての穴は手作業で空けられ、カサカサした黒いコーティングにロゴがシルクスクリーンで入れられました。このペダルは12個しか作られず、その内1つがプロトタイプ、残りの11個が製品として販売されました。 |
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The Rat 1979-81これが量産された最初のRATペダルです。このRATに個性的な見た目を与えるため、特別に厚さ20ゲージ(4ミリ弱)の金属板を使った筐体がデザインされました。黒く塗装されたメタルの上には白いRATロゴ゙がシルクスクリーンで印刷され、このペダルでは”EQ”は”TONE”と刻印されてました。この”TONE”コントロールは、後のモデルと逆の効き方で、時計回りに回すことで高音域を強くすることが出来ます。 |
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The Rat (ver. 2) 1981-83このモデルと以前のモデルとの主な違いは、”TONE” コントロールが “FILTER” コントロールに変わったことです。この “FILTER” コントロールは時計回りに回すと高音域をカットします。Ratロゴは全て大文字だったものが”a”と”t”は小文字にされ、よりスタイリッシュなものへと変更されました。 |
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Small Box RAT 1984-88いわゆる”スモールボックス “RAT” へ変わったのは、本質的にはただのイメージチェンジでした。回路に変更はありませんが、筐体はより小さいものへと進化し、U字型の12ゲージ(2ミリ程度)のプレートを二つ組み合わせたものとされました。ProCoロゴもRATロゴの横に追加され、ロゴは白い四角の中に黒でシルクスクリーンされました。1986年には、ロゴは黒の上に白で載せられるように変更されました。 |
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R2DU 1984-881980年代のラックマウント・ブームの中で、ProCoは「R2DU」(一つのラック用の箱の中に二つのRAT回路を備えたもの)を世に出しました。この二つの回路はそれぞれ別々に使うことも、直列で接続してより強くディストーションを掛けることもできました。R2DUには遠隔操作用のデュアルフットスイッチ、RFS-2が付属していました。 |
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RAT2 1988-「RAT2」は次世代のRATペダルの始まりでした。筐体は以前の形と同じですが、シルクスクリーンのロゴは”Lexan/Mylar”の暗闇で光る蓄光加工になり、オン/オフが視覚的に確認できる赤色LEDも追加されました。2003年、RAT2にもTurbo RATに採用されていた傾斜の掛かった筐体が使われるようになりました。 |
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Turbo RAT 1989-RATが生まれて11年、Turbo RATはRATの音色を拡張する初めての製品として誕生しました。RATと同じ回路でありながらクリッピングダイオードにLEDが使われたTurbo RATはよりアグレッシブな音を出します。その筐体は今では標準になった傾斜の付いたものになっています。 |
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Vintage RAT 1991-2005市場に ”ヴィンテージ” の波が押し寄せ、”ラージボックス” RATペダルの再販に対する需要も高まりました。このVintage RATと元になったオリジナルRATとの違いは、二つの方法によって簡単に見分けることが出来ます。ProCoロゴが”Sound Inc.”を含まず、ペダルの裏に使い勝手のいい電池入れが備わっているものが現在中古市場で一般的に見られるVintage RATです。 |
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BRAT 1997-2001「BRAT」はProCoが低価格帯のエフェクター市場に参入する皮切りになったモデルです。まだアメリカで作られているBRATは、兄貴分たちに近い音を出しますが、筐体は簡易化されています。BRATは鮮やかな紫と黄色に身を包み、”EQ”コントロールは”FILTER”ではなく”TONE”と印字されています。 |
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Deucetone RAT 2002-少量生産するガレージメーカーやカスタムエフェクトペダルメーカーがエフェクターの価格をぐんぐん上げていく中、ProCoはその市場で競争するためDeucetone RATを生み出しました。これはR2DU が進化したもので、R2DU同様一つの筐体の中に二つのRAT回路が含まれていますが、ラックタイプではなくペダルタイプになっています。それぞれのRAT回路は3つの RATサウンドを切り替えるられるようになっています。Deucetone RATでは、通常のRATサウンドに加え、Dirty RATとClean RATのサウンドが追加されています。 |
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You Dirty RAT 2004-Deucetone RATのDirty RATセッティングの高い評判を受け、シンプルなシングルチャンネル・エフェクトペダルとしてYou Dirty RATは生まれました。Turbo RATのように、You Drity RATはノーマルRATとほぼ同じ回路を持ちますが、クリッピングダイオードがゲルマニウムに変更されたものになっています。 |
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’85 White Face RAT 20101988年にデビューし、ディストーションペダルの世界的スタンダードにRAT2が成長した中、より古いモデルのサウンドを懐かしむファンが根強く存在していました。その声に応えるべく、1985年当時に生産されていた「スモールボックスRAT」を限定復刻生産したのがこのモデルです。 |
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SOLOSOLOはRATシリーズではない、新しい世代のディストーションペダルです。 |
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FAT RATFAT RATはRATファミリーの一番新しいモデルです。 |
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LIL’ RAT
LIL’ RATはロック、ブルース、パンク、ジャズなどジャンルを問わず全てのギグで頼りになるペダルです。
LIL’ RATはフルサイズのRAT2と同じコントロールとサウンドですが、幅はわずか2インチです。背面に電源とジャックを備え、戦車のように頑丈に作られています。RAT2の約半分のサイズでペダルボードのスペース確保にも役立ちます。 |
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ブランド ニュース
ProCo Lil’ RAT 発売記念キャンペーン(終了しました)
2021/12/07Lil’ RAT/リル・ラットをお買い上げの上、2022年1月末までに製品同梱の「マイ・モリダイラ」ユーザー登録を行うと抽選で20名様にRATロゴTシャツ( Lサイズ/USサイズにつき大きめ)をプレゼント!! 応募方法 … 続きを読む
effectsboard.com にて RATキャンペーン(終了しました)
2021/12/06エフェクターボード投稿サイト「effectsboard.com」にて、ProCo Lil’ RAT/リル・ラットの発売(2021年12月中旬予定)を記念し、メーカー公式RAT缶バッジがもらえるキャンペーン実施 … 続きを読む
FAT RAT 発売
2017/09/28RAT Distortionから新製品「FAT RAT」が発売です。 高評価を得た”85 Whiteface Reissue RAT”をベースに、クリッピングセクションの切替機能など、ユニークなが … 続きを読む